「鈑金」よりも「鈑金塗装」の方がよく聞くという方も多くいるでしょう。鈑金作業を行う際に、車両にキズがつくのと同時に塗装も剥がれてしまったり、鈑金の前に塗装を剥がす作業が発生したりすることがあります。そのため、鈑金作業と合わせて塗装も行われることが多く、鈑金塗装と呼ぶのが一般的になっています。
鈑金作業の一環として行われる塗装は「補修塗装」というもので、新車に施される塗装とは使われる塗料や手法が異なります。
事故車や経年劣化などが原因で、アクセルやブレーキ、ハンドルが反応しないなどの「車の性能面」に問題が生じた場合、正常な性能を取り戻すため必要とされるのが整備です。また、ボディーのへこみなどの「車の構造面」に問題が生じた場合、形状を復元するために必要とされるのが鈑金です。
このように、「車を修理する」という点では共通していますが、整備工場と鈑金塗装工場では対応する内容が全く異なります。車検に対応しているのが鈑金工場ではなく整備工場であるのも、整備工場が性能面の修理を行う業種であることが理由です。